芸能人と広告には無理がある

2024年は松本人志、そして2025年1月現在では進行形で中居正広のスキャンダルが話題になりつつある。テレビ最強のマスメディア時代には、芸能人にとって都合の悪いニュースは追及しない、報道しない、と握り潰せばよかったが、インターネットが普及した今となっては「すべてなかったことにする」とは簡単にはいかないようだ。現在でもジャニーズ事務所のジャニー喜多川の未成年男子の性的虐待行為問題に触れなかったように、テレビメディアは全くもって中居正広のスキャンダルを報じない。それでも、テレビ番組からは降板になり、広告からも降ろされはじめている。

そして次に出てくるのがCMなどの契約における違約金の話。タレントの不祥事が広告主に与えるブランドイメージの賠償責任をタレントサイドがカバーするというもので、過去ベッキー、ピエール瀧、宮迫博之、中丸などの名前があげられる。

広告業界ではリスクマネジメントの課題うんたらというが、そもそも、有名芸能人をCMや広告に起用するという考えを見直すのがよいのではないだろうか。有名人を起用すれば商品が売れるという考えが、有名人を起用して議席をとるという安易な政治戦略とかぶるところが正直ある。芸能人をかばうわけではないが、芸能人は所詮、ショービジネスの世界に人間。そこに学や人間性を求めるのがそもそも間違いなのではないだろうか。表立ってのイメージはクリーンであっても、それは逆にメディアに見せている一部であり、そのイメージを作るのが彼らの仕事であり、本当の顔は別であるのが大半なのではないだろうか。それを24時間365日彼らにクリーンなイメージを求めるこに無理があるような気がする。

そもそも、海外ではCMなどに映画スターなどを起用することはほとんどなかった。ギャランティーは高いし、リスクもある、そしてハリウッドスターがCMに出るなんてといった彼らのプライドもあった。そのため一般的にCMには、CM用の無名に近い俳優や女優を起用するケースがほとんどであった。仮に彼らが何か不祥事を起こしても、無名の彼らを追及するメディアはないし、話題になることない。日本のCMも以前はそんな感じだったような気がします。バブル絶頂の80年代に入って、日本のCMにアーノルド・シュワルツネッガーをはじめ多くのハリウッドスターが出演し、アメリカ人から見ると”アメリカのCMにも出ないのに、なんで日本のCMに・・・。そんなこと絶対ありえない!”的なことがありました。当時、それに見合う出演料を払えるくらい日本経済は凄かったんだと思います。

そして最後には、CMを見る側の人間の姿勢も考える必要があるのではと感じます。有名人が出演している商品だから購入しようとか、試してみようという発想からそろそろ脱却してもよいのではないでしょうか。良い商品や良いサービスは別に有名人を起用しなくてもしっかり根付くはずです。それならあえて有名人を起用しているCMはなんか怪しい商品・怪しいサービス的な発想がもてれば、有名人を起用するといった流れに終止符を打つことができるのではないでしょうか。また広告主は高いギャラを払わなくてはならない有名人でなく、世の中の相場的なギャラにて無名の役者さんを使えるし、役者さんは仕事をもらえて、顔を売るチャンスだしっと広告代理店以外はすべて丸く収まるのではないでしょうか。

そもそも後ろめたいことを全くしない人間なんて無に等しいんですからね・・・。

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